「ポーランドの心」と言うと、ポーランド人は色々なことが連想します。私にとって、これはポーランド料理とポーランドの文学、この二つのものです。パトリックさんは料理について書きたいですから、私は皆さんにポーランドの有名な作家や詩人と彼らの作品を紹介したいと思います。
ポーランドでは、アダム・ミツキエヴィチという名前を聞かなかった人はたぶん一人もいません。アダム・ミツキエヴィチは1798年に旧ポーランド東部のノヴォグルデクで生まれ、1855年にコンスタンチノープルで亡くなりました。彼はポーランドの国民的詩人として、さらにヨーロッパの最も偉大な詩人の一人として知られています。ミツキエヴィチはバラードや劇、詩などを書きましたが、一番有名な作品は『パン・タデウシュ 』という物語です。『パン・タデウシュ 』はロマンスと歴史小説を織り交ぜ、1811年から1812年までリトアニアでのロシア支配への反抗や登場人物の人間関係を描きます。その時、多くの国民はナポレオン・ボナパルトがポーランド・リトアニア共和国を「解放してくれる」 という希望を持っていましたが、ナポレオンは1812年にロシアとの戦争で敗北しました。『パン・タデウシュ 』ではこの国民の切望はよく表現しました。この物語は1998年に有名なポーランドの監督、アンジェイ・ワイダによって映画化されました。
他の有名なポーランドの小説家はヘンリク・シェンキェヴィチ(1846年-1916年)です。彼は記者として働いていて、色々な新聞にエッセイやアメリカ旅行の手紙や短編小説などを掲載しました。 シェンキェヴィチは1884年から1888年まで広く知られている「火と剣とをもって」「大洪水時代」「草原の火」の『三部作』の小説を書きました。この3冊の小説のプロットは17世紀のポーランドで行われ、この時代に話された中世ポーランド語で書かれました。シェンキェヴィチの『三部作』は『パン・タデウシュ』のようにロマンスと歴史小説を重ね合わせて、ポーランドの17世紀の歴史を記述します。
シェンキェヴィチの他の歴史小説はポーランド古語で書かれたグルンヴァルトの戦いを描いた『北方十字軍の騎士たち』と、最も有名なローマ皇帝ネロの統治時代を描き、20の言語(日本語にも)翻訳された『クォ・ヴァディス』です。ヘンリク・シェンキェヴィチは1905年に「叙事詩作家としての顕著な功績のために」ノーベル文学賞を受賞しました。
ヘンリク・シェンキェヴィチだけではなく、他のノーベル文学賞受賞者はヴワディスワフ・レイモント(1867年-1925年)です。彼の最も有名な作品はポーランド農民の生活を描いた『農民』です。
その他のノーベル賞受賞者の中には一人の女性がいます。彼女はヴィスワヴァ・シンボルスカです。シンボルスカは1923年7月2日に生まれ、2012年2月1日に亡くなりました。1996年にノーベル賞を受賞し、ノーベル賞委員会に「詩歌のモーツァルト」 と呼ばれました。
上記の作家と詩人の名前はポーランド人の皆が知っていて、彼らの小説と詩は学校で読みます。この作品はポーランドの文化の大切な分野であると思いますので「ポーランド文学の心」と呼ばれます。
オラ
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